:ったくもー、キャンベルのやつまたポンヌに変な要求しちゃってよー
まぁいいけどさ、…早速、アレ作らないと。




:そういえばティラ人間界で楽しんでるのかな?
今度こっそり遊びに…やめとこ。


…ゴツン

:あいたっ!ん、これは天使界の…誰だ!!
:あらあら、よく天使界固有のものとわかりましたわね。
:一体どこか…あ。
:ポータル開いた状態のままなら侵入できて当然ですわ、最近の巷の噂は本当でしたのね。
:一体何をしに来たのさ。
:別に敵情視察みたいなものですわ、変に襲いかかったりしませんわよー。
:って、あんたの持ってるやつ…襲いかかる気まんまじゃないか。
それにその右足、やる気の証じゃないか。

:それは、その………癖、ですわ!
:そんな癖あるか!!
:ホ、ホントですわ!!!
:…
:…



:とにかく、魔女を見つけたからには生け捕りにしなくてはいけませんわね。
:お、ついに本性表したな!!あいにくだけど、捕まるわけにはいかないんだよ!!
…って、あら!?

:この装置が微妙に怪しいと思ってましたけど、正解でしたわね。
なるほど、私のこの道具と似た機構ですわね。

:おい、ちょっと、あら!?
:この「魔法の力をかき混ぜてうにうにして気絶させるスティック」であなたを生け捕りにするのですわよ。
:魔法の力でムニャムニャって、な、なんか名前だけで説明してるんだな。
:そう!「魔法の力をかき混ぜてうにうにして気絶させるスティック」
あなたを気絶させてあげますわ!

:って、なにが同じ機構だってんだよ。
:ふふ「魔法の力をかき混ぜてうにうにして気絶させるスティック」は魔女の魔力とほぼ同じ原理を参考にした
私の最高傑作ですわ!とにかく、覚悟してもらいますわ!!

:そんな簡単に捕まって、う…とりもち!?
:いいえ、「魔女の足を食い止めて動けなくするゴム」ですわ!
:あんたっ…色々とっめんどくっさいなっ。

…トス

:うぉあ…、あ、刃物じゃないか…って、なにが始まるんだよ…。
:今にわかりますわ、「魔法の力をかき混ぜてうにうにして気絶させるスティック」
恐ろしさ特と思い知るがいいですわ!

:だから、いろいろめんど…、あれ…なんか体に力がみなぎって…ちがう…体が…体が熱い…体が…体が……
ダメッ、沸騰しそう!!!


ポッポーーーーーーーーーーーーー

:ふにゃ~…。

バタッ

:待ちに待った、初めての魔女の捕獲…成功ですわね、
さすが「魔法の力をかき混ぜてうにうにして気絶させるスティック」ですわ!!
さて、…あら、この装置起動はどうやるんでしたかしら。う…彼女を起こさないといけませんわね、近くに縄とか…。
あ、ありましたわ。


ガチャ

:ポンヌー、キャンベルさんが遅いって怒って…い…る?
えー…と、あなた何をしてるの?

:今日は大収穫…と言っても初めてだけど。
もう一人「魔法の力をかき混ぜてうにうにして気絶させるスティック」で!


…トス

:えっ…と?
:さぁ!あなたも「魔法の力をかき混ぜてうにうにして気絶させるスティック」で気絶するがいいわ!
:こ、これは…はっ!!!
:ふふふ…………、え?

ファサ…

:なるほど、魔力を増幅、暴走させて気絶に陥れる、素晴らしい道具ではあるけれど…
ぶつける相手を間違えてしまったみたいね。

:え?え?ナニ、コレ?
:ポンヌを殺めようとする悪い子は、わたしが絶対許しません。今ここに粛清を…。
:え、あ!!イヤーーーーーーーー!!!!!



:…うーん、頭がくらくらする…。まったく、とんでもない厄介な天使が出てきたもんだなぁ。
ってあれ?どこ行ったんだあいつ。


:まさか、この状態からしばらく戻れないなんて…。
こうなるとここは少し隠れてないといけないわね、困ったわ…。
気を失ったこの子はとりあえず送り返しておかないと。

…早く元に戻らないかしら。