:うん、これでいろいろ準備は整ったと。
タルトに頼んで生地とか調達してくれたからよかったけど、
ティラ母よくこんな要求に嫌味言わなかったよなぁ…。
なんかいわく有りなのかもしれないけど…、まぁ、ティラ母のことはティラ母のことだけど。
…そういえば、タルト言ってたっけ…あのこと…めちゃくちゃスースーする…。
ん~、そういってられないや、薬は2時間しか持たない、急がないと。




:にしても、天界ってところはまた違った雰囲気だなぁ…
その世界はその世界で文化があるというのはそうだけど


ドン

:うわっ!
:…、あ、大丈夫!?
:あ、う、うん大丈夫。
:それより、大胆に倒れるのね、クスクス。
:え、あ、え!!



:にしても、あの天使、雰囲気からしてなんか偉い人だったのかな…?
あ、酒場だ。情報は酒場からってよく言うし、突入!




:いらっしゃいまっせ~!
:ん?あらさっきの。
:あ、どうも。
:あれ?ルイス様あの子と知り合いですか?
:ううん、さっきぶつかってきた子だけど
また、あの倒れ方が大開っていうのも珍しかったわ。

:あの、すいません!!!
:大胆に言っちゃうんですよこのお方は。
:お方って…。
:あれ、知らないの!?
このお方天界の幹部クラスの力を持ちながら役職を蹴って流浪してるんですよ。

:いや、流浪はちょっと違うって、ミードちゃん!
:あれ、そうでしたか?
:んもう!!
:君も君で結構面白いんだね。
:そっか、初めてだったんだね私はここのバーテンダーでミードっていうの。
あなた名前は?

:えぇ…えっとぉ。
:あ、そっか名乗りたくないならそれでいいよ!
:なんなんだよ!!
:クスクス
:…(まさか…)。



:…それで、もうスピリタスったら、今日もグダグダ言い始めるのよねー。
:もしかしたら、今日も覗かれているかもしれないですよ、
:…あ、ルイス様の真上にありますよ。
:え?…あ、ホントだー!!
:そこまで妹にしつこくされてるのですか!?
:言いたくないけど、そうなの。
:はぁ…(意外な一面を堂々と見せつけるのもこの人らしいか)。
:あまり付き合いたくない相手だよなぁ。
:多分、普通ならそう思うよね!私もそう思う!!
:えっ。
:えっ。
:えっ。
:…。
:さっきからこっち見て何か言いたい?
:う、ううん…別に。



:あ…、あまり長居するとまたスピリタスに叱られる…、
多分すでに叱られるようなことしたと思うけど。

:ありがとうございます、キープしておきますね!
:君…一緒に帰ろうか。
:えっ?
:ミード、彼女の分も払っとくそれでいいだろ。
:あ…はい…。
:それじゃ、行こうか。
:……??
:ちょっと気になるけど…。



:ちょっとついてきてくれないか。
:え…さっきからずっと何言ってるんだよ。
って、ここは店の裏…。

:…よくここに来れたね。
あなた、魔女界の斥候…という感じじゃないけど、何しに来た。
とりあえず、私は意味なしに魔女を殺す気はない。

:なんだ、ずっと黙ってたのはポンヌが魔女と感づいてのことだったのか。
…だったら最初からいえばいいじゃない。

:バカなこと言うな!!隣に座ってた人魔女にかなり敏感なのを知らないで言ってるのか!?
:元からその覚悟できてるから、やられたらそれでいいんじゃないの?
:呆れた、そこまで命を投げ捨てられるのって普通じゃないな!
:だって、天使研究のために天界に行くこと自体が普通じゃないから。
:屁理屈を…まぁいい、
と…ところで、カ…カルーア元気にしているか…?

:カルーア??
:知らないのか、白と黒の羽根の…
:意外と秘密さらけ出すんだねあんた、白と黒?
まさか、タルトが最近頻繁に宮殿に行く理由ってあいつ…?

:どうした、ブツブツ言ってたら何もわからないぞ。
:なんか変なこと聞くけど、カルーアってこう?(謎の手のサイン)
:い、言いたいことはよくわかった、そうだ魔女の血も持っている。
:なるほどねぇ、大丈夫だよ、タルトが何とかしてくれてるから。
殺さないんならさ、帰ってもいい?

:おい、待て!いったいタルトってなんなんだ!?
:カルーアと同じ運命を受けたと思う魔女。じゃぁね。
:…そう、なのか?よくわからない魔女だな、あいつ。



:ふーん、留学生はキルシュだけじゃなかったんだ…
興味はあるけどさ、このことはタルトに任せればいいか。
さて、ジャンク品は拾い集めたから、明日からパワーアップだぞ!