:いやー、またご無沙汰な人とあったもんだねぇ。
:あ、確か………ヌガー様…でしたよね。
:ん、覚えてくれてたのかい、さすがだねぇ。
:あ…はぁ。
:ここで会ったのもアレだからねぇ、どうだい、ちょっとこれでも。
:シューは先日のことで整理をしなくてはならないので、そこまで時間が取れませんが。
:先日…、あー天使ねぇ。君も巻き込まれたという話は聞くけど、
大丈夫だったのかい?

:ええ、シューは少々後処理に手こずりましたが、何とか。
:実はね、その襲撃した天使のこと聞きたいんだよねぇ。
:そ、そういえばあなたは天使の資料を集めているという噂がありますが本当なんですね。
:あははあ、そういうわけだよ。



:なんだよ、天使の作った球体を警戒しただけかい。
:ええ、しかし、まさかトルテたちがあの中に入っていたとは。
:勇敢だねぇ。だが、姫様まで巻き込むというのはいい話ではないけど。
:そう、ですよね。
:となると、その姫様やトルテちゃんたちは天使と面識があるということになるのかな?
多分、近いうちに姫様から連絡来るとヌガーは思うけどねぇ。
これでいろいろとはっきりするんじゃないかな、例のこと。

:魔女狩りですね。
:そう、だからヌガーは研究のために資料集めしてるわけ、理由はこれだけじゃないけど。
:はぁ。



:ところで、確か君には許嫁がいると聞いたけど誰なんだい?
:きゅ、急に何を言い出すんですかヌガー様!?
:ヌガーも一目見たいもんでね、そのうち見せてもらえんかねぇ。
それとも、何かに残してたりとか…。

:わ、わかりました…。

ポゥ

:おー、これはまた美人だねぇ…でも顔立ちがパネトーネ様に似てる気がするんだが…
んー、パネトーネ様にしてはなんか若いなぁ…、挙動が子供…。

:そうです、トルテ…です。
:おっと、これは驚いた、先物買いかい。
:率直に言うんですね…。
:でも、子供の成長した後のこと期待してもいいんじゃないか?ヌガーはそう思うけどねぇ。
:そう言ってもらえれば、シューもちょっと安心します。
:でもこれは、すごいねぇ。
:あ、あまり凝視しないでください!



:ちょっと時間を取りすぎてしまったようなんで、急いで事の処理をしに行ってきます。
:ああ、ごめん、また今度時間のある時ね。



:さてと…、あの先に見える子は妙に懐かしいと思ってたら
子供のままなのか君は、君らしい考え方だねぇ、
もしかしたら、あの間ずっと人間界に潜んでたとかね。
最近、天界から留学生で、キルシュとカルーアが来た。
その中で、君が同じ属性であるカルーアに惹かれここに戻ってきたとなれば、
久々に、何か言っておきたいんだよねぇ、なぁタルトちゃん。