:うん、このレベルまで増幅ができるようになったか…
補助的な力がうまく働いたとはいえ、この機械もこのレベルで限界かな。
とりあえず、しばらく回しておこっと。




ヴォンヴォンヴォオオオオオオオ



:や、やばい!!暴走し始めた!!えっと、これがこれで…。



:…落ち着いた…ん?これは…移動の魔法で出るあれだよね…。
まさか暴走した機械が放った魔法…か。
こんなんで人間界につながったりしたらびっくりだけど。
行ってみるか。




:人間界…にしちゃ雰囲気全然違うけど、ん?
あの格好…どこかで見た気が…
……まさか、ここって天界…。
あの機械の暴走した魔力は、人間界を飛び越えて…ブツブツ。


:んー魔女かー、なんか魔女の首を久々に狩りたいもんだねー。
……へ!?なんで、こんなところに魔女がいるのさ。
…どうも気が付いてないようだし、動かないでねそこの魔女。
そーぉ…、れっ…

:でも、ここの地面って質とか違うのかな…。
:か、紙一重でよけた…。いやいや、これは偶然。(サササ)
:…?今、誰かいたような。いや、いたならポンヌの命ないしね。



:そうだそうだ、あれが消えたら大変だし早く帰ろうっと。
:こっちに来たよ……フッフッフ…こっちに来たぜ
久々の魔女の首、今度こそ!
そーぉぁ!!とっと。

:ふーぅ、ん?んん!?だ、だれだ!
:見つかっちゃしょうがねぇ、って、
この後すぐ首だけになる魔女に名前聞かれても意味ないだろ。
おとなしく狩られちゃえよ、フッフッフ。

:油断し…ぐぅ、このぉ!
:抵抗しても無駄だと思うけど。(ブチッ)痛っ。
:?!?!?、今だ!
:痛いだろ!さっさと首!!
:めちゃくちゃ殺気立ってるし!早く戻らないと!!



:あとちょっとあとちょっと!!
:まてー!……フッフッフッフ、首、首!首!!首!!!
:こいつ二重人格か!?
この路地使ってうまく撒かないと。


:魔女、魔女!魔女!!…消えた…。
そういえば、どうやってここに来たのかなー。




:はぁ、むやみに潜るんじゃなかった…。
でも、うまくいけば天界にしかない素材が手に入りそうかな。
それに、あそこ機械が目立ってた気も…。
…でもそのためには、やっぱりカモフラージュか…。
どうしたらいいかな……。
そういえば、天使の髪を引きちぎって握りしめっぱなしだったな。
…そうか、これ使えるかも。

これで天使を…。