エ:ふぅ…、講習やり遂げたわ…。
人間界の一つの国だけでも改めて見てみるとここまで複雑だったなんてね。
…あら?ちょっとあんた!

テ:ほぇ?
エ:たしか、うーんと…あれ?
テ:ティラミスですが…
エ:あー、そうそうそう、ティラミスね。
テ:修行明けなのに、ここまでやるなんて本当に大変ですね。
エ:そ、そうなのよ。あんたもよくわかってるじゃない…ハハハ…
じゃなくて、それ結構分厚いけど今までのことすべて書き留めてたの?

テ:はい!人間界にこれから行くんですから知るだけ知っておかないと。
エ:…そうとう、人間界にあこがれ持ってるのね
テ:はい!
エ:ちょっと見せてね

……

エ:これ、すごいわ…、天才のエクレアでも全く知らないことばっかりだわ。
魔女狩りのこともかなり詳しく書いてるし、よくわからないけど天使のことも。
や、やっぱり、この子に慕われるエクレアって
何か持ってるわね(フフン)。
テ:えっと、そろそろ。
エ:あーそうだわ、せっかくエクレアがいるわけだし、ちょっとお話ししない?
テ:ほ、ほんとですか!?(キラキラ)
エ:うっ、輝きすぎ…

……

テ:…ということだったりするんですよね、やっぱりそうじゃないかなと。
エ:あ、あんたそこまで調べ上げてるのね…ある意味尊敬するわ。
…あ、そういえば確かあなたって、審査会のとき、魔法石めぐってプディングと張り合ってたわよね?

テ:え、あ、あの、それは…

…………

シ:では、始め!!
ポ:ティラ、ポンヌは適当にサボるからがんばれよ!あんたならいけるさ。
テ:うんっ!…え、サボるの?ったくー。それより、早く探し出さないと…ん?
真下?意外にあっさり見つかり…ギャッ!

プ:よっしゃ!またまた発見だぜ!!
ト:ユカちゃん、やるですの!
マ:すーごーいー。
テ:いたたた…あれ、ここにも。ティラミスって運がいいの…って。
プ:今度はここか!よっしゃー!!
テ:オイ、グォラ!!!!
プ:な、なんだよ!
テ:てめぇら一体どれだけ魔法石を取ったんだ!?
プ:んだと、プディング様にはむかう気か!?
ト:あやややや、なんかイヤな雰囲気ですの。
マ:あ~う~…。
ポ:あー、ちょっとちょっとちょっとちょっと!!
プ:な、なんだよおまえ。
ポ:ねぇ、あんたたちもう一人ひとつ以上持ってるじゃん、だからさぁ、ほかの人にもチャンスやってよね。
プ:ちぇ、まぁいいや次あたろうぜ。
ト:はいです。
マ:うーんー。

…………

エ:遠くからあの光景を見てたけど、よくあのバカプディングと。
テ:だって、2度も魔法石横取りされそうになったからつい。
エ:ふーん、あ、それにあんたの友達だっけ、よくあの子もプディングをなだめたわね。
テ:ポンヌのこと?
エ:あー、名前言われてもわからないけど、多分その子ね。
そのポンヌは修行いかないのかしら?

テ:ポンヌは、ポンヌ自身やりたいことがあるから残るって。
エ:ふーん、で、そのポンヌって得意な魔法とかあるの?
テ:魔法は得意じゃないみたいだけど、機械をいじるのが大好きなんだよ。
エ:き、機械いじり!?
…魔女のくせに機械いじりばっかりしてるなんて、
魔女にはあるまじきことだわ。
ま、どーせ大したことはできないでしょうけどね。

テ:あの…なんで、はっきり大声で言ってるんですか?
エ:え、そんなに大声だった?
テ:はい、この廊下に響くぐらいに。
エ:あらそう?ハハハ…はぁ。