:入るわね。
:あれ、どうしたんだよ?
:ちょっと素材を取りに行ってた帰りにポンヌの研究所が
あったからオジャマしようかなって。っと、ちょっとそこのテーブル借りるわね。

:ちょ、ちょっとなんか書くなら帰ってからでいいじゃん。
:仕方ないでしょ、ここのほうが広くでなんか落ち着くんだから。
:ったく、やることやったらすぐ帰ってよ、邪魔なんだからさ。
:はいはい、わかってるわよ。

……

:ところでさ、王宮とか出入りしてるんでしょ?
:ええ、たまにだけど。
:なんか面白い噂とかない?
:そうねー…。最近、グラニテ様が修行に行かれたぐらいかしら。
:グラニテ、グラニテ…たしか、魔女王様の娘さんだっけ?
なんかいろいろと起きてるんだなぁ。

:まぁ、1年ぐらい前の話かしら。
:そのことをなんで今更。
:仕方ないじゃない、評議会の人じゃないんだから。
:なーんだ。
:なーんだ、じゃないわよ。自分で調べたきゃ行けばいいじゃない。
:えーーーーー。
:…。そういえば、ポンヌは『天使をギャフンと言わせるもの』は順調なの?
:あー、あれのことか。全く見当つかないや。
:それもそうよね、天使の存在ってあまり知られてないのよね。
:まぁ、実際に天界に行ってもそれにあたることが見つからなくってさ。
:ふーん、天界に行ってるの…………え!?
なんでそんなことができるのよ!?

:う…。
:嘘でしょ。
:(キョロキョロ、ニコッ)…嘘です!!!
:なんかワザとらしいけど…わかったわ、そういうことにしてあげる。

……

:じー。
:ちょっと、何よ!?
:そういえば、さっきからずっと何書いてるのかなって。
:べ、別に始末書なんか書いてないわよ。
:プッ、始末書だって。一体今度はどんなことしでかしたんだろうね。
結構、周りに迷惑かけてばっかりしてたりしてるわけじゃないの!
もしかしたら、禁断のピヨピヨとか、あれとか、これとか。
ププ、過去のこと思い出すだけでほんと面白いなぁ。

:ポンヌ!!!!他人の不幸笑ったりしてどうしたいのよ!!
:そっか、家で書くとシューがたまに訪問したりするのか。
:そんなわけないでしょ!!それにシュー様は人間界へ行ったり来たりで忙しいのよ
いい加減にしてほしいわほんと。

:へへへーん。
:こんのー、待ちなさい!!